ケンウッドKSC-7070は現在ではラインナップの無くなった置型スピーカー。1989年発売、夜間にKENWOODのロゴが光る仕様となっています。
スモール時は緑色、ストップ時には赤色に。そしてウインカー時には流れるように黄色く点滅します(シーケンシャル仕様)。
ウインカー時に点滅するタイプは他の機種でもありましたが、流れるウインカー(シーケンシャルウインカー)はKSC-7070だけだったと記憶しています。
しかしKSC-7070が発売されてまもなく、道路交通法の改正によって発売中止となってしましました。
発売から30年以上たった現在、オークションなどで出品されるのは非常に少ないです。また、
プラスチックボディーの劣化や、スピーカーのエッジの劣化は、電解コンデンサの劣化は避けられなく、入手しても手を加える必要があるでしょう。
入手したKSC-7070もスピーカーのエッジの劣化が激しく、触ると粉々になってボロボロ取れて行きます。
点灯チェックをすると、ウインカーがうまく流れない。シーケンシャルなので順番に点灯するはずが、同時に点灯したり、
点きっぱなしになったりします。どうやら電解コンデンサの劣化のようです。
KSC-7070についていた電解コンデンサは下記のとおり。
25V 4.7μF 105°
16V 22μF 105°
16V 100μF 85°
10V 330μF 105°
16V 1000μF 85°
続いて新たに購入した電解コンデンサを取り付けます。同じ仕様が見つからないので既存のコンデンサの仕様同等かそれ以上のものを入手。
50V 4.7μF 105°
16V 22μF 105°(純正品と同じ仕様)
16V 100μF 105°
10V 330μF 105°(純正品と同じ仕様)
16V 1000μF 105°
ハーネス部のカプラーも新たに新調しました。商品名:ELコネクタプラグ(ELP-06V)
ネットで調べるもなかなか見つからず苦労しました。探している方に参考まで。
@スピーカー(マイナス)
A黒 アース
B白 ストップ
Cスピーカー(プラス)
D赤 スモール
E黄/白 ウインカー
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発光部分の内部の様子。よくもまぁ30年近くも点灯するなんて関心します。
少し光量が弱い気がしましたのでLED化することに。今回は専門業者さんにお願いしました。
眩しいくらいの光を放ち修理から帰って来ました。LEDの特性でスパッと切れのいいレスポンスかと思っていましたが、
ふんわり点灯するイメージ。(コンデンサが影響するのかも?)
緑色→白色LEDに変更してもらってます。
4Way バスレフ式4スピーカー
瞬間最大入力:130W
ウーファー:120mmPPコーン形
ミッドレンジ:60mmコーン形
ツィーター:14mmセラミック形
スーパーツイーター:12mmセラミック形
再生周波数帯域:45Hz〜27,000Hz
定価 35,000円(税別)
道路改正法によりほんのわずかな期間のみの発売となったKSC-7070は球数が非常に少ない。
ウーファーのエッジの劣化で音質は未確認ですが、ツイーターよりも更に高音域をカバーするスーパーツイーターも装備されている豪華仕様です。
数ある置型スピーカーの中でもケンウッドのスピーカーはデザインが優秀で、丸みを帯びたデザインで旧車はもちろん、現行車に設置しても古さを
感じないデザインではないでしょうか。
音質は未確認だが、一般的なスピーカーの音域を超えるスーパーツィーターを装備。
取付けについては、スモール配線、ストップ配線、更には左右のウインカー配線の接続が必要。車のリア周りから配線を出してくるのは簡単なことではない。
兎にも角にも流れるウインカー(シーケンシャルウインカー)を装備している置型スピーカーは当機だけ。