ケンウッド名で唯一の本格アンプレスデッキDT70。
(トリオ名では過去にアンプレスデッキの発売はある)
1995年発売され、2年間程度と短命であったようである。
このDT70、ネットで検索しても全くもって情報が出てこない希少な製品です。
イルミネーションのグリーンが綺麗で全体的にシックな外観。見た目は写真よりも深みのあるグリーン色。
各スイッチも押し応えがありしっかりしている。
CDの挿入他社に比べるとゆっくり目である。途中で止まってしまいそうに思う時も。
個人的にはアナログボリュームでないところが残念である。
ホワイトのイルミネーションも選択可能。
出力はフロント、リア、ウーファー用のRCA出力あり。
ライン入力は無い。K-BUS経由なら可能か。
CD部: D/Aコンバーター:1bit8倍オーバーサンプリング
周波数特性: 5Hz〜20kHz(±1dB)
ワウ&フラッター: 測定限界以下
S/N比: 100db(TONE DEFEAT ON時)
ダイナミックレンジ: 96dB
ケンウッドからは特に珍しいアンプレッスのヘッドユニット。
当時はアゼストのDRX9255を筆頭にアルパイン、カロッツェリアなどのメーカーが次々とアンプレスデッキを発売していた。
ケンウッドとしてはあまり積極的ではなかったのだろうか・・・。
各回路を独立化し、発生するノイズ、歪を徹底的に排除し、高級ホームオーディオと同等の音質設計を徹底しているとの事。
ノイズ低減の為、イルミネーションオフ機能、ラウドネスやトーンコントロール回路をバイパスして音質を向上させるdefeat機能など、
マニアにはうれしい機能も。
中低音よりの設定のようでキラキラといた音色ではないが、低音の引き締まった温かみのある音色である。
特に無音から一気に音が広がる瞬間は素晴らしく思う。
スペック的にはそれなりであるが、徹底したノイズ対策が影響しているのであろう。
かなりマニアックなのか中古市場にもほぼ出回っていません。もっと評価されても良いデッキだと思います。
外部入力を使うにはK-BUSケーブルを購入する必要がある。